半音階を意識して作ったと思われるコード展開
The Beatles- It Won’t Be Long
It Won’t Be Long (Lennon / McCartney)
THE BEATLESの2枚目のアルバム “WITH THE BEATLES” の1曲目
ジョンがリード・ボーカルの当アルバムのオープニング・ナンバー。
wikipediaによると、
“ジョン曰く、もともとはシングル用に作ったものを、「失敗するかも」という理由でアルバムに回されたという。”
とのこと。
確かに実験的なことを試してる感じもするこの曲。
なかなか複雑な曲です。
歌詞は、何かのきかっけ(多分ケンカ)で出て行った彼女がやっと帰ってくるんだ!って内容です。(簡単にまとめちゃった!)
曲は、3つのパートから構成されていて、出てくる順番がややこしいです。
サビとAメロとBメロに分けて考えると、
- ① 歌い出しの”It Won’t Be Long Yeah(yeah)”と掛け合いをする部分(サビ)、
- ② (0:15〜)1回目のサビの後に出てくる”Every Night when everybody has fun”の部分(Aメロ)
- ③ (0:41〜)2回目のサビの後に出てくる”Since you left me I’m so alone”の部分(Bメロ)
となっていて、実際に出てくる順番は、
|サビ|Aメロ|サビ|Bメロ|Aメロ|サビ|Bメロ|Aメロ|サビ|
といった形になっています。
むしろBメロがAメロ扱いで、一回だけ抜いたと考えた方がわかりやすいですね。
でもとりあえずこの形でいきたいと思います。
まずサビは”Yeah””Yeah”と掛け合いをします。
“She Loves You”で安っぽいアイデアという理由でボツにされた”Yeah””Yeah”の掛け合いです。
実際に聴いてみると、全然安っぽくないですね。
むしろかっこいいです。
ちなみにこの曲は全編ジョンの声はダブリングされてます。
(全く同じメロディーを同じ人間が歌って音を重ねること。一人ユニゾンみたいなね。)
コード進行もA(♭9)なんてオシャレなコードが出て来ます。
Aメロ(0:15〜)はなかなか強烈で、
|E|C|E|C|といったコード進行です。
キーがEの時のCのコード。
“I Saw Her Standing There”のサビでも出て来たコードです。
ロックな響きがしますよね。
この音ってどう説明したらいいんでしょうね?
サブドミナントマイナーの平行調?と言う解釈でいいのかな?
とかく、単純なEメジャーの世界では収まってないコードです。
別の世界に押し広げてるコードだと思います。
明るい/暗い だけでは表現できない響きだと思います。
Bメロ(0:41〜)はかなり凝ったコード進行をしてます。
| E |D♯aug| D6 | C♯7 | | A | B7 |F♯m7| B7 |
最初の四小節はベース音が半音ずつ下がっていきます。
この半音下がること自体は良くあるのですが、
単純に| E |Emaj7/D#| E7/D | C#7 |といかないところが、また一ひねりしてますね。
そしてこのコード進行に対して、ポールとジョージのコーラスが “♯ソ” から “♯レ” まで半音ずつ下がってきます(最後はミに上がる)。
“♯ソ ソ ♯ファ ファ ミ ♯レ”という動きをします。
コードに含まれてる音なんですけど、歌うとこれが結構気持ちいいですよ。
メイン歌ってる方が気持ちいいですけど 笑
そしてラストのサビの最後にテンポを落としてオシャレな半音で下がるコード進行が始まります(2:03〜)。
ジョンはずっとミの音を伸ばしながら、
| G6 | F♯7 | Fmaj7 |
そして最後は三声になって、Emaj7。
なんてオシャレなんでしょう。
サビで出て来た”A(♭9)”、
Aメロで出て来た”C”、
Bメロで出て来た”半音階のコード進行とコーラス”、
ラストのサビで出て来た”オシャレな半音階”、
この曲では明らかに確信的に半音階を意識して曲作りをしてると思います。
そうだろ!ジョン・ポール!
白状するんだ!!
ネタはあがってるんだ!!
って気分です。
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